【SDGs 2030年の世界へ】“差別抗議デモ”、黒人警察官の複雑な思い

アメリカでは、黒人男性が白人警察官に拘束され死亡した事件をきっかけに、差別撤廃と警察改革を求めるデモが続いています。抗議の矢面に立つ黒人の警察官は、複雑な立場に置かれています。

「ニューヨーク市役所近くの一角をデモ隊が占拠しました。こちらには警察への怒りと不信感が渦巻いています」(記者)

「黒人が不当に厳しく取り締まられている」として、警察への抗議がやまないアメリカ。改革を求める声に押され、全米最大の警察組織・ニューヨーク市警の予算は大幅に削減されました。これに対抗し、警察を擁護するトランプ大統領の支持者らがデモを行い、小競り合いが起きるなど、警察をめぐっても、“分断”は深まっています。

ニューヨーク市警の現役の警部補、エドウィン・レイモンドさん(34)。

「『警察官を殺せ』『警察をなくせ』と言われます」(ニューヨーク市警 レイモンド警部補)

黒人であるがゆえ、苦しい立場にあります。

「私が黒人だと気づくと、『裏切り者』『白人に魂を売った』『警察はお前の居場所じゃない』と罵られます」(ニューヨーク市警 レイモンド警部補)

罵倒されても反論できない警察官。6月、ニューヨーク市警では、去年の同じ時期の2倍にあたる230人以上が辞職しました。さらに、レイモンドさんは、警察内部にも「差別」が存在していると告発します。

「黒人や中南米系の多い地区には、摘発数の“ノルマ”が存在してきました。毎月、一定数の逮捕や職務質問、交通違反の取り締まりを求められます」(ニューヨーク市警 レイモンド警部補)

マイノリティの多い地区では、毎月一定数、摘発する“ノルマ”が存在し、特に黒人の若い男性が些細なことで摘発されるといいます。

「私も私服でいると、すぐ警察官から呼び止められます。警察バッジを見せれば解放されます。でも、警察官ではない一般の黒人はそんなことできません」(ニューヨーク市警 レイモンド警部補)

この“ノルマ”は、公式には10年前に禁止されましたが、レイモンドさんは、今なお、“ノルマ”が残っているとして、同僚とともに訴訟を起こし、闘っています。

「警察官である前に、私は一人の黒人です。警察官であれ誰であれ、黒人が一人の人間として敬意をもって扱われる社会になるよう願っています」(ニューヨーク市警 レイモンド警部補)

抗議デモの警備中に拳を掲げて差別撤廃への連帯を示し、SNS上でも警察改革を訴えるレイモンドさん。その闘いは続きます。

レイモンドさん複雑だろうなぁ。。。差別や偏見の無い世界を目指したいな